発行周期:隔週                              第29号              

・・・・・ なんでこうなるの??・・・・・


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目次    スフラーノから
                  なんでこうなるの?? (洗脳)


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・・・・・ なんでこうなるの??・・・・・

概要

フランス在住の著者が、国民性の違い、習慣の違いから起こるハプニング、
日常の生活の中で思ったことを、独断と偏見をまじえてここに公開。
日本の常識は、通用しません。
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洗脳


洗脳というととても重々しい感じですが、今回はそれほどたいしたことではありません。
洗脳というか強制というか・・・?

うちの主人は完全なフランス人。
以前は食べ物も食べ方も全て、フランス風しか知りませんでした。
それを少しずつ洗脳していったお話です。

こちらの食事はあまり固い物はありません。
野菜にしても茹ですぎるほど、柔らかく茹でます。
日本はただ茹でてお醤油等をかけたりして、そのものの味と歯ごたえを味わいますが、
こちらはお湯の中で茹でるだけということは、まずありえません。

スープの中で茹でたり、クリーム等を使ったソースの中で煮込みますので、
当然、ある程度の時間をおかないと、味がしみません。
ある程度の時間をおくということは、野菜自体煮すぎることにもなるわけです。

今はうちの主人も慣れましたが最初はインゲンなど、野菜の歯ごたえを味わうように
固く茹でると、抵抗があったようです。

特にインゲンなどはレストランでもよく付け合せに出ますが、缶詰のインゲンを
炒めたような感じで、はっきりいって歯ごたえもなにもありません。
ほとんどの人はこれが当たり前と思っているようです。

レストランに行ったときは仕方がありませんが、家ではやはりある程度固めに茹でます。
そうすると「まだ、生のままだ」と必ずと言っていいほど、同じ答えが返ってきます。

そこを「柔らかく茹ですぎるとビタミンも全て無くなるし、歯ごたえも無い。
野菜の味を知るには固ゆでのほうがいいし、体にもいいのよ」と
毎回のように言って譲りませんでした。
たまに固すぎることもありましたが・・・。
実は私自身がインゲンのグチャグチャに煮たのは、あまり好きではなかったからです。

缶詰の水煮を炒めたり煮たりしたら、グチャグチャになりますよね!
あんな感じです。

子供達にも同じことを言って、家では固ゆでのものを食べさせていました。
主人は子供の手前、いやいやながらも食べていたわけです。
固ゆでといっても、日本では普通の茹で方だと思います。

ただ知り合いの日本人の奥さんはもっと大変で、ご主人はイギリスに育ち野菜は
全てグチャグチャになるほど茹でないと食べないそうです。

うちはそこまでいきませんが、毎回この会話が続きました。
あるとき、主人の友達の家に招待をされました。
そこの奥さんは料理もデザートもとても上手で、前にも何回か招待されたことがあります。

やはり前菜から美味しいものが出てきました。
「ウ〜ン、この奥さんの手料理はやっぱり美味しいな」

そしてメイン、お肉料理の付け合せにインゲンが出てきました。
よそで食べる時は、必ずこの柔らかすぎる程煮たインゲンが出ますので、
当たり前のように食べました。

そしてデザートも美味しくいただきしばらくお喋りをした後、そろそろ帰る時間となりましたので
お礼を言って車に乗り込みました。

車で少し走った頃、「うちのインゲンは好きだけど、今日のはあまり美味しくなかった」と
子供達。
「エーッ、本当?」「ウン」
そこで主人に聞いてみました。
長年、フランス風のインゲンを食べてきた人間です。
「ちょっと柔らかかったかな!」と一言。
素直じゃないですねー。うちのほうが美味しいと言えばいいのに・・・。

でも思わず心の中で「ヤッター!」と思いました。
そういえばここのところ、前のような会話はありませんでした。
料理を作るのは私なので、あきらめたのかなとも思っていたのですが、
だんだんわかってきていたんですね。
グチャグチャインゲンより、固ゆでインゲンのほうが美味しいってことが・・・。

魚にしても同じ。
フランスの家庭では日本風のお刺身(生の魚)はまず食べません。

最初に生でマグロとか鮭(こちらの人にはマグロより鮭のほうが食べやすいようです。)を
出したときは一切手をつけませんでした。

無理やり食べさせても嫌いになるだけなので、少しづつ焼き方を替えていきました。
最初は完全に焼き、次は真中にほんの少し赤みが残るように。
何度か続けたら、少しはこの生焼けのところも食べるようになりました。
第1段階、終了!

そして次は半分がまだ生焼け。
そこでやはり一言。「これまだ焼けていない」
「この前、赤いところを食べたじゃない。あれと同じ、ちょっと生のところが多いだけ。
食べてみて食べれなかったら、また焼くから。」
(なんと半強制的!)
食べました!!

感想を聞くと完全に焼くより、パサパサしなくて美味しいとのこと。
「ほらね!」とさりげなく一言。でも心の中では「頑張れ、あと一息!」

少しの間、半分生焼けのものを出しておいて、さあここからが本番!!
完全な生の魚、いわゆるお刺身です。
食べるようになってくれないと、私が食べれません。
なんという利己主義でしょうね。

でもこれは以外とすぐに口に入れました。
今までで慣れたのでしょう。
マグロと鮭では、やはり鮭のほうがいいようです。

まぐろはそれなりにくせがあるようで、鮭のほうがあぶらものっています。
こちらではもちろんお魚屋さんにはお刺身は売っていませんので、自分で鮮度のいい魚を
買ってきてさばかなければなりませんが、最近は主人も自分でお刺身用に魚を
買ってきます。
洗脳大成功です!!

家の子供達はお刺身、お寿司は大好き。
やはり小さい頃から食べているので、問題はありません。
全て私の好みでいきます。
ただあまり好き嫌いはないほうなので、自分ではいいんじゃないかなと思っていますが・・・。

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